
ベンチャーやスタートアップへの転職の際に色々と頭に思い浮かぶことがあると思います。
ワクワクするような事業フェーズ、規模が小さいからこそすぐに経験できるマネジメント、ストックオプションなど、楽しいことを思い浮かべる反面、不安なことも少なくないと思います。
特にベンチャーやスタートアップの規模の会社で働く際は見極めをしっかりしないと最悪倒産の危機に自らを陥れてしまう可能性もあります。
今回はベンチャーやスタートアップへの転職を検討し不安に思っているあなたへ優良ベンチャーの見極め方をご紹介いたします。
まず、優良ベンチャーの見極めには下記が欠かせません。
- 事業の独自性
- 資金調達の詳細
- 経営陣のバックグラウンド
- ビジョン
事業の独自性
事業の独自性はその後の企業の成長にも必ず繋がりますし、なおかつ会社に入る前に見極めがしやすいため絶対にチェックしておきたい部分です。
とはいえ、何をもって独自性があるのかがわからなければ判断がつかないですよね。
判断するには「10年経っても社会から本当に必要とされているのか」を軸に事業を見てください。
例えば、不動産の賃貸仲介は家を借りる際に必要なことをすべて代理で行ってくれます。マージンが取られるため一見仲介は消費者からすると値段を吊り上げてしまうものに見えてしまいがちですが、書類を何枚か記載するだけで鍵を渡されアパートやマンションを借りることができるのは仲介会社がいるからであり、彼らがいなければ消費者はより面倒な手続きを自ら責任を負いながら進めていかなければなりません。結果として消費者は仲介会社を使うことが当たり前となっているため社会にとって欠かすことのできない存在となっているのです。
そうです。
少し乱暴な言い方をするのであればビジネスを提供する相手が依存するかどうかが見極めポイントです。
大手が既に参入しているビジネスの縮小版を行っている会社や今は稼げるものの10年後には食いつぶされているような事業を展開している会社は少し様子を見た方がいいでしょう。
反対にこれまで企業や消費者が悩みを持ち、かゆいところに手が届かないような課題を解決するようなビジネスを展開している場合は今は規模が小さくても将来的には爆発的に事業拡大する可能性があります。
資金調達の詳細
会社が事業を存続させるために必ず資金調達を行います。
調達の方法はいろいろあり、銀行やエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなど様々です。
その中で資金調達の詳細を調べることは非常に重要です。
ベンチャーキャピタルから調達しているのであればそのベンチャーキャピタルが他にどのような会社へ投資を行っているのか確認は必要となります。
上記に挙げた将来性のある事業への投資を進めているのか、投資に一貫性はあるのか、これまでの投資から実際に上場まで成長した会社はあるのか。
ここの基準がバラバラなベンチャーキャピタルからの投資は危険な判断と思ってもいいでしょう。
決して調達した合計の資本のみで判断してはいけません。
数億円の調達に成功しても調達先に信用がないのであれば数年後に倒れてしまう可能性も十分にあります。
経営陣のバックグラウンド
優良ベンチャーを見極める際は経営陣のバックグラウンドも確認するようにしましょう。
大企業で経験を積んでいれば起業しても成功リスクが高くなるのか?
答えはノーです。
経営で重要なことはいくつかありますが、ただ単に大企業でイチ社員として働いているだけでは経営に必要な数値の事もわかりませんし、組織構築を行う際の雰囲気づくりや一人一人のマネジメントは決してできません。
経営陣の中に既に経営に関わった経験やベンチャーから大企業へグロースさせた経験がある方がいるのであれば期待してもよいでしょう。
ビジョン
よく、「経営理念に共感して」って就活のときにも言いますよね。なぜそもそも会社を経営しているのか、なぜ事業をしているのかを構造的にとらえ、会社のビジョンをしっかり理解しましょう。
優良ベンチャーは必ず将来へのプランニングがしっかりしています。
今のフェーズでどの人材が必要なのか、その人材には一体に何をしてほしいのか、それを行うことで何を成し遂げたいのか。
そして最終的な会社の目指す道へどうつなげるのか。
ここがはっきりしていない限りどれだけ経歴がきれいな人を集めたり資金調達を行っても安定して成長することは難しいです。
たとえ脆弱だとしても将来を見据えたプランを持っている会社は信用できると考えてもよいかもしれません。
ここについては是非面接内で聞いてみましょう。
今なぜそのポジションの採用を行っているのか、もし自分が入社したらどういったミッションを持つことになるのか。
ここで嫌な顔をしたり明確な答えを出せないのであれば一度疑ってみてもいいでしょう。
【まとめ】転職の際はポイントを絞って優良ベンチャーを見つけ出そう!
いかがでしたか?
いざ転職しはじめ、自分事になるとどうしても盲点になるところもあると思います。
焦って転職して成功した例は正直なところあまり聞きません。
決断力は大切ですが、それよりも本当に社会に必要とされる会社なのか?
自分が目指すところと同じ方向を向いているのか?
是非一度立ち止まって考えてみてください。
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